数学ソフトの使い方
ヒゲオ
「数学ソフトの使い方を知ってるかね?」
ピョン
「難しそう!」
ペンタ
「これは大変だ!」
ヒゲオ
「まず、数学ソフトMathematicaを超高機能電卓として使えばよいのじゃ。電卓ならよく使うじゃろ?それから、 数学ソフトをグループで使うなら、難しいとこはうまい人に手伝ってもらうのもオススメじゃ!」
私たちが提案する研究方法では、元々の問題を改変して新しい問題を作り、それを計算機で調べます。
私たちはMathematicaという計算ソフトを使っています。しかし、このソフトは1ライセンスが50000円くらいです。
無料で使いたい場合は、ネット上にある、WOLFRAM PROGRAMMING LABを使ってください。
https://www.wolfram.com/programming-lab/このサイトへ行くと、次のような画面が見えます。
『プログラミングを開始! (サインインの必要はありません)』というボタンをクリックしてください。次のような画面になります。
Try It Yourself で実際にやってみるか、
Elementary Introduction to the Wolfram LanguageでMathematicaの使い方を学ぶかを選んでください。
Try It Yourself を使ってみます。すると次の画面になり、そこでFileを選んで、
Fileの中で、New Notebookを選びます。
次のような画面が出ます。
ここにMathematicaの式
{Binomial[28, 2] + Binomial[24, 2], 28*24}/Binomial[52, 2] // N
を打ち込んでみましょう。
そして、shiftを押しながら、return (enter)を押してください。
あるいは、同じページのメニューからEvaluationを選び、その中のEvaluate Cellsを選んでください。そうすると、次の数値が出ます。
{0.493213, 0.506787}
この計算は、この教材の練習問題の中で、サイコロをトランプのカードにした変形のものです。
数学的な説明をします。
2枚のトランプのカードの数の和が偶数になるのは、2枚が共に偶数となるか、奇数となる場合で、24C2 + 28C2 = 654
2枚のトランプのカードの数の和が奇数になるのは、1枚が共に偶数、もう1枚が奇数となる場合で、 24 X 28 = 672
カードを2枚引く方法の総数は、52C2なので、それぞれの確率を52C2で割れば良いのです。
Mathematicaを使った数学研究の例としては、私たちのクラブの次の論文を見てください。
参照
Chocolate Games
How High School Students Discovered New Formulas Using Mathematica
Ryohei Miyadera, Shunsuke Nakamura, Yu Okada, Ryo Hanafusa
https://www.mathematica-journal.com/volume/v15/