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中学・高校生の方へ

 

新しい公式を発見するために新しい問題を作ろう!

わしはヒゲオじゃ。キミたちは、誰も知らない公式を見つけたり、歴史に新しい何かをのこしたいと思ったことはないかね?

ピョンとペンタの2人は、数学の教科書を見ながら、自分たちにも公式が発見できないかな〜、と考えておった。

そこでわしが公式発見のためのヒケツを教えに来たんじゃ!

 

どうやって作るの

ヒゲオ

「新しい公式を見つけるためには、まず新しい数学の問題が必要じゃ!」

ピョン

「へぇ~。でも、新しい問題って、どうやって考えればいいんだろう・・・」

ペンタ

「そんなのカンタン!例えば…………ダメだ、思いつかない」

ヒゲオ

「いちから全部作ろうとしてもムズカシイ。新しいものを作るためには、材料が必要じゃ」

ピョン

「材料?」

ヒゲオ

「新しい問題の元となる問題じゃ。それを作り変えて新しい問題を作るんじゃ!」

面白い問題を探そう

ペンタ

「おお!じゃ、早速問題だしてくれよ!」

ヒゲオ

「それじゃ…」

「おすしが10個あって、そのうち3個は大量のワサビ入り。A,B2人が交互におすしを交互に1つずつ食べていき、先にワサビ寿司を食べた方が負け。Aが負ける確率は?」

「お寿司のロシアンルーレットじゃ」

ペンタ

「お!おもしろそうじゃん!」

問題を変えよう

数字を変えよう

ヒゲオ

「じゃ、この問題、どうやって変える?」

ペンタ                                 ピョン                              

「うーん」

ペンタ

「あ、こういうのって大人数でやった方が楽しいよな?」

ピョン

「つまり…」

ペンタ

「2人じゃなくて、もっと大勢でやるってのは?例えば100人とか!」

ピョン

「じゃあ、お寿司ももっと増やそう!」

ペンタ

「せやな!どうせならワサビ寿司をもっと増やしたら、ハラハラするゲームになるかもな!」

ヒゲオ

「こんな風に、シンプルに数字を変えてみるってのも一つの手じゃ!」

ルールを変えよう

ペンタ

「ほかにも何か変えられないかな?」

ピョン

「うーん、ワサビ寿司が出たらそこで終わり、だと案外あっけなく終わっちゃいそう…」

ペンタ

「なら、負け方のルールを変えるのはどうかな?ワサビ寿司を2個食べたら負け、とかね。」

ピョン

「最後の1個のワサビ寿司を食べたら負け、とか」

ペンタ

「逆に、普通のお寿司を何回連続で食べたら勝ちとかにするのもアリだな。」

ピョン

「ほかになんか盛大にルールを変えられないかな…?」

ヒゲオ

「『A、Bが交互に』ってルールを変えるのはどうじゃ?」

ピョン

「2人がお寿司をとる順番か!」

ペンタ

「ってことは、AAABみたいに、とる回数が違ってもいいかもな」

ピョン

「それって不平等じゃ…」

ヒゲオ

「じゃ、どんな並び順なら平等なのかね?」

ペンタ                                ピョン                              

「え?」

ヒゲオ

「A,Bが交互にとると、実際は先手の方がワサビ寿司が出やすいんじゃよ」

ペンタ                                 ピョン                              

「マジで?」

このように、新しい問題を考えていくと、疑問に思うところが出てくる。

そこを調べていくことで、新しい公式が見つかるんじゃ!

実際にさっきのロシアンルーレットの問題で、「どうしたら平等になるか」ということを研究したら、いろんな発見につながったんじゃよ。

新しい問題を考えていくことが新しい発見のチャンスになるんじゃ!

補足

ヒゲオ

「ここまで読んできて、やっぱり数学で発見なんて興味ないし、できっこないという人もいるかな?」

ピョン

「でも、やってみたらできるかもしれないよ。」

ペンタ

「もしここで読むのを辞めてしまおうと思っている人がいたら、僕達が出ている映画があるからそれだけでも観ていって欲しいな。」

ヒゲオ

「この映画だって創造性の参考になるかも。」

ピョン

「観ていって欲しいね。」

ヒゲオ

「ギャラリーという所の最後にある映画を見て欲しいな。私達のメンバーの一人が作ったもので、いくつかの映像コンテストで入賞しているよ!」